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太田裕美ほか@大阪城ホール 2011.9.23

9月23日(金・祝)に大阪城ホールで行われた「君と歩いた青春」という太田裕美さんが出演するコンサートに行ってきました。他の出演者にも興味があり、翌日と翌々日には京都で学会があったため、ついでに行こうと思った次第です。
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旅先の加古川から移動してきて京橋のホテルにチェックイン。大阪環状線で1駅の大阪城公園駅へ。
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駅からは私よりちょっと上の世代を中心とした人々が続々と。
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徒歩5分ほどで大阪城ホール。ここに来るのは3回目です。途中、いつものようにストリートミュージシャンがいましたが、「オリビアを聴きながら」を歌っている男の子がいて、へえ~ちゃんと客層考えてるんだ…と感心しました。

コンサートのタイトルの看板がなんとも中途半端な場所に(笑)。
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開場から45分、開演15分前でしたが、結構な列になっていました。が、入口がたくさんあって意外とすんなり入れました。
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私の席はスタンドC-19列。かなり上の方(最後列から4列目)です。
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ただ、ステージの位置が4月に来た「Requestage」のときと同じだったので、少し近く感じられました。(ちなみに、Perfumeの2009年の「直角二等辺三角形TOUR」のときは図の左側にステージが設けられました。)また、ステージ左後方に設けられたスクリーンが見やすい角度でした。

普通は入口で配布するフライヤーが座席に置いてありました。見ると、中にサイリュームみたいなものが。何かの演出で使うのかな?と思いつつ開演を待ちました。

                    ☆

この日の出演者は、山本潤子、尾崎亜美、イルカ、杉田二郎、太田裕美、南こうせつ、伊勢正三の面々(登場順)。開演予定時刻の16:00を8分ほど過ぎて会場が暗くなると、客席から拍手が沸き起こりました。出演者全員が登場し、「涙くんさよなら」を歌います。スクリーンには手書きの絵と歌詞。あとから説明されたところによると、プロデューサーの伊勢正三さんの発案で、今日の出演者が手分けして書いたのだそうです。「涙くんさよなら」はいろんな人が歌っていて(坂本九さんのが一番有名らしい)愛唱歌の域に達してる感がありますが、震災復興の応援ソングとして脚光を浴びているようです。

このあと、南こうせつさんによる出演者の紹介が行われました。こうせつさんが「後ろの方にもお客さんがいらっっしゃるんですね…ねえ、同じ値段なのに見づらくてごめんなさいね。え?少し安い?ああそう。」(客席笑)などと雰囲気を和らげます。

トップバッターの山本潤子さんのステージ。ハイ・ファイ・セット時代の「中央フリーウェイ」「卒業写真」を歌いました。この2曲は私の世代だとユーミンの曲以外の何物でもないのですが、ハイ・ファイ・セットも歌っていたそうです。「卒業写真」については知っていましたが、「中央フリーウェイ」もとは知りませんでした。ちょうど、このコンサートの出演者の「フォーク」の時代と、私たちの「ニューミュージック」の時代との接点にあった曲と言えそうです。ユーミンとは違う味わいがあって、私は(懐かしさなどの要素を除けば)どちらかというと山本潤子さんの歌の方が好きです。

続いて、尾崎亜美さんが登場し、山本潤子さんとのコラボで「天使のウィンク」。亜美さんがキーボード、潤子さんがギターを弾いて歌います。これはちょっと面白い試みでした。潤子さんが去り、亜美さん単独のステージ。舞台奥のピアノの位置に移動して、「後ろの方もここだと少し近いですね。安い席でも…。」(客席笑)。新曲の「愛のはじまり」を弾き語りで歌います。これは、震災後に作られた歌で、「赤ちゃんが、指をさしだすとくるっと握ってくる」様子を思ってできた歌だそうです。

イルカさんが登場。オープニングのときはトレードマークであるオーバーオールでしたが、今度は真っ白なミニスカート姿。亜美さんとしばしトーク。二人は声が似ているという話や、イルカさんは還暦を迎えて怖いものがなくなったという話、一方亜美さんは今日の出演者の中で一番若いという話などなど。そして「オリビアを聴きながら」を二人で。と、キーボードを弾き始めた途端に亜美さんが「間違えちゃった」と。さっきの「天使のウインク」の時の設定になっていたそう。「どう違うの?」とイルカさんに聞かれて、実際に鳴らして違いを示す亜美さん。二人の声は似ているということでしたが、こうして歌うのを聞くと、やはりイルカさんにはイルカさんの持ち味が、亜美さんには亜美さんの持ち味があるなあと感じました。

ここからはイルカさんの単独ステージ。「海岸通」というのは私は初めて聞く曲でした。続く「まあるいいのち」は最初に会場のお客さんと一緒にサビの部分を歌う練習をしてから歌に入りました。続いて大ヒット曲の「なごり雪」。そして、「共に生きる…この時を」。震災のあと、4年前にご主人を亡くしたときのことを思い出してつらかったという話をしていました。そんな中作られたこの曲は「共に生きる、この時を」という力強いフレーズが繰り返されます。歌う前にそのフレーズをお客さんと練習しました。曲の最後には全出演者がステージに出て、この曲をたからかに歌い上げました。

引き続いて、杉田二郎さんが中心となって出演者全員で「戦争を知らない子供たち」。前半のクライマックスを迎えます。そのあと、杉田さん単独で「八ヶ岳」。この曲は去年、太田裕美さんとのジョイントコンサートの時に聴きましたが、味わい深い曲です。ここで、その太田裕美さんが登場。二人で「祈り~prayer~」を歌いました。

杉田さんがステージを去り、裕美さんがピアノのところへ移動。もう成人している息子さんが高校生の時、裕美さんが仕事から帰ると「仕事どうだった?」と聞き、「まあね」と答えると、「楽しかった?」と聞いてきたとのこと。「うん、楽しかったよ。」と答えながら、ふつう仕事から帰って「楽しかった?」と聞かれることってないよなあと思い、自分は恵まれた仕事をしているんだと思った…というエピソードを話しました。

ピアノ弾き語りで「雨だれ」。この裕美さんのデビュー曲はいつ聞いても心に染みます。イントロの「ポロロン」というピアノの音色を聞いただけでこの曲の世界にすっと入りこめます。単なる懐かしさや甘酸っぱさだけではない、何かがそこにはあります。私が名曲と思う曲の一つです。

ここで伊勢正三さんが登場。オープニングの「涙くんさよなら」の時に映し出す絵を、正三さんが出演者全員に描くように言った時、裕美さんは描けない!と思ったけれどもどうしても描けと言われて、息子たちの子供の時の絵なら描けると思って描いたのだとか。ここから、裕美さんと正三さんのコラボになります。まずは「九月の雨」。スペシャルバージョンということで、正三さんいわく「大人っぽい裕美ちゃんを…」裕美さん「大人ですから。」オリジナルの歌謡曲的なアレンジからはガラッと変わった大人の「九月の雨」。これは良かった。私がこの曲が大好きで、9月にこの曲が聞けて嬉しかったということもありますが、それ以上にこのアレンジが素敵でした。私に音楽を語る言葉がたくさんあればどんなアレンジだったかを伝えられるのですが…大人っぽかったとしか言えないのがもどかしいです。

続いて「木綿のハンカチーフ」、これも正三さんとのコラボで。裕美さん「この曲は失恋の歌なんですが、最近は、失恋したあと元気に頑張っていこうという気持ちで歌っています。」そう、4番まである歌詞を全部知らないとわからないので、意外と知らない人が多いのですが、これは田舎から都会へ出て行った男性が、都会暮らしが楽しくなって田舎の恋人に別れを告げるという、悲しい失恋の歌なんですよね。とは言っても、とびきりポップな曲調が、何か聞く者の心を軽くすらする不思議な曲でもあります。裕美さんは、ステージの奥の方をぐるっと回って、後ろ側のお客さんにも愛想をふりまいて歌います。このあたり、さすが元祖?「アイドル(歌謡曲)とフォークのいいとこどり」だなあと、感心しました。

今度は山本潤子さんが再び登場し、「冷たい雨」を歌います。これも私ら世代にとってはユーミンのイメージしかないのですが、ハイ・ファイ・セットの方が先のようです。続いて、潤子さんと正三さんが短い期間ユニットを組んでいたときの曲「青い夏」。南こうせつさんも加わり3人で。歌のあと、こうせつさんが「これは歌詞がいい」と言って歌詞カードを読み上げました。

こうせつさん一人になり、「好きだった人」というかぐや姫時代の曲を歌います。「好きだった人 ……だった」という歌詞が繰り返されるのですが、「好きだった人 金魚すくいがうまかった」と歌ったあと「好きだった人 どじょうすくいがうまかった」と歌い、客席からの反応がないので「これ受けるかと思ったのに」「時事問題も取り入れたんだけど…」と観客を笑わせます。歌ったあと、「当時はこういう身近なありふれたことを歌うのが流行っていたんですよね…。でもこれじゃあ売れないわ。」(客席笑)。

そのあと結構長くしゃべった(内容は忘れてしまいました)あと、ソロになってからの大ヒット曲(本人いわく唯一のヒット曲)「夢一夜」。実はこれ、シングルを持っています。今から思うとこの曲のどこにひかれたのかよくわからないのですが…。もしかしたら、♪あ~夢一夜~ という部分のこうせつさんの声に惚れたのかもしれません。

続いて「愛よ急げ」という歌。この歌の詞は作詞家の阿久悠さんの遺作で、生前縁があったこうせつさんの元に届けられたのだとか。その歌詞が震災後の今にぴったりなので曲を作ったのだそう。そして、テレビで仙台にある中学校の合唱部が被災地で歌う活動をしているのを見て、彼ら彼女らにこの曲を歌ってもらえないだろかと楽譜を送り、東京の日比谷野外音楽堂でのコンサートで一緒に歌ったとのこと。そのときに、中学生たちは振付を考えてきていたとのことで、今回はその一部を客席も一緒にやることに。曲の最後には全出演者が登場し、会場全員で踊りました。

こうせつさんと正三さんが同じ高校の先輩と後輩、それも合唱部の部長と部員の関係だったことは初めて知りました。ここで、正三さんが高校生のときに作ったという曲を2人で。他の曲では曲名がスクリーンに表示されましたがこの曲だけは出なかったので、無題、なんでしょうか。ここでもこうせつさんが歌詞を読み上げました。「僕にはこういう書き方はできないなあ。」などと感心しつつ。

ここからは正三さん単独のステージ。曲紹介がなく、最初のギターの一音で「22歳の別れ」と分かると、大きな拍手が起こりました。ああ、やっぱりこの曲は絶大な人気を博しているんだなあということを感じました。私はこの曲の世界は今ひとつわからないというか、入り込めないんですが、昔大ヒットした曲と言うことで、懐かしさはものすごくあります。

続いて「海風」という曲。そしてこのコンサートのタイトルでもある「君と歩いた青春」。この曲は太田裕美さんが歌うのしか聞いたことがなく、本家本元を聞くのは初めてでしたが、女性と男性ではずいぶん曲の雰囲気が変わるなあとという印象を受けました。

本編最後は「ささやかなこの人生」を出演者全員で。♪花びらが散ったあとの 桜がとても 冷たくされるように♪ で始まる、正三さんが「風」というバンドにいた時の曲です。スクリーンに歌詞が映し出され、客席も一緒に歌いました。私もかろうじて知っている曲なので歌えました。



出演者がステージを去ると、スクリーンにサイリュームを点灯する指示が出ました。真っ暗な場内にサイリュームが光り始めます。見ると、私の席から手前は緑色、通路挟んでステージ側はオレンジ色と、二色に色分けされています。いや何ともきれいな光景。スタンド席の上の方だったので会場全体が見渡せました。

まもなく出演者がステージに戻ってきて、サイリュームの光に感嘆の声をあげました。そしてアンコール開始。南こうせつさんの明るい曲「うちのお父さん」をこれまたスクリーンにテロップつきで、客席も一緒に歌います。楽しい気分になったところで今度は一転してかぐや姫の大ヒット曲「神田川」。これも客席と一緒に。最後は「翼をください」。いろんなところで歌われている愛唱歌ですが、オリジナルを(「赤い鳥」のメンバーとして)歌っていた山本潤子さんが出演者の中にいると、俄然、選曲に説得力が増します。この曲を会場全体が一丸となって歌い、コンサートは終了しました。約3時間50分の充実したライブでした。

アンコールの時に使ったサイリューム(終演後、会場の外で撮影)。
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私は今活躍している若いアーティストにも好きな人たちがたくさんいて(それはとても幸せなことだと思います)、あまり懐古趣味に走るのは好きじゃないんですが、たまにはこういうイベントもいいものです。単なる寄せ集めじゃなくて出演者どうしのコラボなど、企画の面でもとてもいいコンサートだったと思います。このようなコンサートの“私の世代版”があると楽しいなあと妄想しましたが、70年代のフォークと違って、80年代のニューミュージックではちょっと難しいかもなあとも思いました。




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太田裕美ほか@北本市文化センター 2010.9.18

去る9月18日(土)、北本市文化センター大ホールで行われた「青春フォーク2010 杉田二郎・太田裕美」というコンサートに行ってきました。

このコンサート、チケットぴあなどの大手エージェンシーでの取り扱いがなかったため、見逃していました。久しぶりに太田裕美さんのオフィシャルサイトを見て情報を知り、2人でのジョイントということは歌う曲も多いはず、しかも県内! というわけで、2日前に会館に電話したところチケットがまだあるとのことだったので、当日精算にしてもらって入手したのでした。

大宮で高崎線に乗り換え、北本駅で下車。うちの最寄り駅から30分もかかりませんでした。
100918_01北本駅ホーム

駅前は大きな建物もなく静かなたたずまい。
100918_02北本駅駅舎

ここから徒歩およそ10分、住宅地の中に北本市文化センターがありました。
100918_04北本市文化センター

100918_03催物案内

事務室でチケットを引き換え。手作り感あふれるチケットで懐かしさを覚えます。
100918_05チケット

                    ☆

開場時刻の15:30になり、大ホールへ。席を確認したあとロビーにいると、辛島仲間のT夫妻の奥さんの方に声をかけられました。T夫妻は一青窈さんや太田裕美さんのライブでも会うことが多いのですが、特にここは超地元なのできっと来ているだろうなと思っていました。旦那の方は残念ながら仕事のため来られなかったそうですが。

文化ホールは図書館などを併設した施設で、大ホールもキャパ700余りと小ぢんまりとしたホールです。「せ」列、すなわち前から14列目ですが、ちょうど前から3分の2のところで、後ろにすぐ通路がありました。どうやらそこまでがS席らしく、通路より後ろのA席と思われるところはガラガラでした。客の入りは500人足らずといったところでしょうか。

                    ☆

16時開演。杉田二郎さんと太田裕美さんが二人で登場。まずは、二人で杉田さんの代表曲の一つ《風》を歌います。杉田さんがシューベルツというグループで活動していた時の曲で、時代的には私よりちょい上の世代にぴったり来る曲ですが、♪人は誰もただ一人旅に出て~ のメロディーは愛唱歌的に私の記憶の中に根付いています(杉田さんの曲だということはよく分かっていなかった)。この曲がオープニングだったことで、気持ちがほぐれました。

続いては太田裕美さんの単独ステージ。今年は猛暑だったという話から、《遠い夏休み》を歌いました。あとから調べたら、「手づくりの画集」(1976年)というアルバムに収められている歌とのこと。裕美さんのアルバム曲はほとんど知らないので、この曲も初めて聞きました。歌詞そのものが「もう帰らない」遠い日の夏休みを歌っているので郷愁をそそられるうえに、30年余りという年月を経ていることによる懐かしさも相まって、センチメンタルな気分にさせられました。

続いての曲は《赤いハイヒール》。1976年に木綿のハンカチーフとともに大ヒットしましたが、当時は私はあんまりピンとこなかった(それ以来ちょっと敬遠していた)曲です。近年、裕美さんのライブでよくこの曲を聴くようになってその良さが分かってきました。切ないバラード調のところが上京したての女の子の台詞で、それとまったく対照的なアップテンポな部分が彼氏の台詞という、もしかしたら当時としては画期的な作りだったのではないかと、今なら思えます(子供のころはそれがなじめなかった)。某所で当時の動画を見ましたが、この時点で裕美さん21歳(私は11歳)。今のPerfumeと同じ年齢かーと思うとちょっと不思議な感じがします。裕美さんはあくまで私にとっては“お姉さん”なわけで。

と、話が横道にそれました。ライブの話に戻します。続いて歌われたのは、比較的最近(2001年)の曲《パパとあなたの影ぼうし》。この歌は私の“涙腺刺激ソング”の一つ。

≪なんでも一等をとってきたパパは、運動が苦手で不器用な息子にいつも歯ぎしりをしている。しかしある日パパは初めて仕事で一等をとれずに落ち込む。そんなとき、息子が「パパ、逆上がりを教えて」と言い、パパはしぶしぶ一緒に出かけていく。何度も何度も失敗してはあきらめない息子の姿に、「パパはきっともうわかってる、あきらめないのが大切だって」。「夕日の校庭 鉄棒に映る パパとあなたの影」≫

何度聞いても涙腺がゆるみ、最後は幸せな気持ちになります。歌詞もいいし曲もいいし、それを歌う裕美さんもいい。

続いての曲は、裕美さんがいつもこの曲を歌うときは「私の大切なデビュー曲です」と紹介する《雨だれ》。この曲のイントロのピアノソロがいつ聞いても素敵です。名曲、だと思います。

「最近同窓会がブームで、ドラマにもなりましたよね。」という話から、昨年リリースされた最新シングルの《初恋》。同窓会での初恋の人との再会がテーマの曲。ゆったりとした曲調が大人の歌を感じさせる一方で、裕美さんの歌声が少女性をかもしだし、不安定感と安定感が交互に訪れるような、そんな心持ちにさせる曲です。

続いては《君と歩いた青春》。この曲は伊勢正三氏が所属していた「風」というフォークデュオの1976年の曲を裕美さんがカバーしたもので、裕美さんがセールスの上での最盛期を過ぎた1981年にシングルでリリースされています。当時高校生だった私は、70年代フォーク的なものからは少し距離を置いていたせいか、この曲はあまり印象に残っていません。今聞くと、「一見可愛らしい声で歌っているかと思ったら、実はすごく力強い歌い方もできる」裕美さんの真骨頂を発揮できる曲だなということがわかります。

裕美さんのステージ最後は《さらばシベリア鉄道》でした。テレビでこの曲が歌われているのを聴いたような記憶があります。この曲の作曲者である大滝詠一氏の曲は嫌いではありませんが特別好きというわけでもなく、それでも自分たちの時代を代表する音楽の一つとして懐かしさはあり、といったところなのですが、リリース当時は特に積極的に聴いた覚えがありません。とはいえ、裕美さんの代表曲の一つであることは間違いありません。

勿体ないことに、MCはほとんど忘れてしまったので曲への個人的な思いが中心の記述になってしまいました。

                    ☆

後半は杉田二郎さんのステージ。1曲目は《祈り》という曲を裕美さんも一緒に歌いました。そのあと裕美さんは舞台から去り、ここからが正真正銘の杉田さん単独のステージ。《白い鳥に乗って》《涙は明日に》《八ヶ岳》と私の知らない曲が続きましたが、杉田さんの年齢相応の渋みのある声と歌い方に魅了され、飽きることがありませんでした。

続いて歌われたのは、私が杉田二郎と聞いて真っ先に思い出す曲《ANAK(息子)》。この曲を歌う前に、以前、請われて少年院でこの曲を歌ったときに涙を流した少年の話をしていました。この曲が大ヒットした当時中学1年だった私も、心を動かされるところがありました。確か、父がシングルレコードを買ってきた記憶があります。32年の月日を経て初めて生で聴くことができました。

続いては、よく知っているけど杉田さんの曲だとは知らなかった《男どうし》。♪男どうしじゃない~か~ というあの曲です。最後は《あの歌を覚えているか》という「今」の杉田さんの言葉が詰まった曲で本編が終わりました。

                    ☆

アンコールでは杉田さんと裕美さんがそろって登場。二人でそれぞれの代表曲《戦争を知らない子供たち》《木綿のハンカチーフ》を歌いました。《戦争を知らない子供たち》のリリース当時は私は6歳で、歌詞の意味などよくわかりませんでしたが、この曲はその後もたびたびテレビやラジオから流れ、私にとっては70年代フォークの代表選手のような曲になっています。そんな曲を生で聴けると言うのは貴重な機会というほかありません。《木綿のハンカチーフ》は裕美さんには欠かせない曲で私も大好きな曲です。今回は杉田さんが一部を歌う場面もあり、いつもとは違う感じを楽しめました。

そして最後に定番ともいえる《あの素晴らしい愛をもう一度》を2人(&お客さん)で歌って幕となりました。

                    ☆

太田裕美さんの歌声がたっぷり聴けてたいへん満足したコンサートでした。もっと沢山のお客さんに聴いて欲しかったですね。
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太田裕美ほか@名取市文化会館2009.10 (その2)

太田裕美ほか@名取市文化会館2009.10 (その1)」の続きです。



ここからセットリストの記憶がかなーり曖昧になります。順番も違うかもしれません。

◆山本潤子さん
1. 海を見ていた午後
2. 卒業写真
3. (?)
4. 明日への翼(なとりりんくうタウン・イメージソング)

先の2人がおしゃべり口調だったのとは対照的に、フォークシンガーらしい物静かな話し方の山本さん。最後の曲は、ここ名取市の「なとりりんくうタウン」のイメージソング。そこから、宇崎竜童さんがさっき散歩に行って来て、「ロサンゼルスみたいだよ!」と言っていたという話を(会場笑)。「人が歩いてない!」(会場爆笑)。みんな車で移動して、歩いては移動してないところが、ロスっぽいということらしい。

さらに、山本さんが、自分は行動派ではないので、ゆくゆくは古い農家に住みたいとか思ってもできないだろう、といった話をし始めました。そして、ここのような田舎は・・・と言いかけて、会場から笑いが漏れ、あわてて言い直す山本さん。「いえ、その・・・公共交通が発達してないような・・・」と言ってさらに会場の笑いを誘い、どつぼにはまっていきました。物静かな話し方なだけに、ギャップが面白い。今で言う天然キャラの方なのでしょうか。

◆イルカさん
1. (?)
2. なごり雪
3. いつか見る虹~“モルダウ”から~
4. まあるいいのち

オープニングとは打って変わって、なんと、ミニスカート姿で登場。ピンクのブラウスにジーンズ地のベストを着ています。

1曲目が何だったか、どうしても思い出せません・・・。2曲目の「なごり雪」は、時季外れですが、辛島さんの「サイレント・イヴ」と同じで、こういうイベントでは時季を問わず必ず入れてくる曲なんでしょうね。

3曲目は、スメタナの曲に歌詞を付け、少し曲を付け加えたもの。MCで亡くなったご主人の話をしていました。最初は一緒にバンドを組んでいたけれども、自分はイルカをプロデュースする側にまわりたいと言って、音楽活動そのものはやめたこと、亡くなる前はずっとパーキンソン病に苦しんでいたこと。

イルカさんは、国際自然保護連合の親善大使になったとのこと。国際自然保護連合というのは・・・と話して、「いろいろな生き物がいて、それぞれに一つずつ、大切な命がありますよ、っていう、まるで私の歌のようです」(会場笑)。客席に呼びかけて、CMで有名なフレーズ ♪みんな 同じ 生きているから 一人に一つずつ 大切ないのち♪ を一緒に口ずさみます。その後、その曲をフルで歌いました。

◆宇崎竜童さん
1. 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
2. (?)
3. YO-SORO
4. サクセス

最初のMCで、山本潤子さんが話していたことについて。時間があったので、警備員さんに「このへんで行っておくといい場所ってありますかね?」と尋ねたら、「ジャスコかな」と言われたとのこと(会場大爆笑)。帰りに着ていく替えのシャツを忘れてきたのでちょうどいいと思って、買いに行ったそうです。道すがら、人が誰も歩いていなくて、車だけが通り過ぎていき、車の中から声をかけられたりしたそうで、ロサンゼルスみたいだなと思ったそう。そんなわけで、最初の曲を予定したものとは変えたということで、おもむろに胸ポケットから出したサングラスをかけて、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を歌い始めました。懐かしの大ヒット曲だけあって、大歓声が沸きました。どうも、客のかなりの部分を宇崎さんのファンで占めているようです。

3曲目は、奥様の阿木曜子さんが審査員を務めた高校生の作文コンクールで、阿木さんが「これいいと思うんだけど」と言って見せてくれた高校生の作文をモチーフにした曲とのこと。その作文は、小学生のときに戦時下のベトナムからの難民船に乗って、日本にやってきた少女のもの。宇崎さんがその作文を朗読したあと、「YO-SORO」という曲へ。「ようそろ」というのは船乗りたちのかけ声で、「よし」という意味なのだそうです。

最後は、時代的には私がぴったりはまる「サクセス」。この曲を聞くと、毎日欠かさず、HBCラジオの「ベストテン北海道」と聞いていた頃のことを懐かしく思い出します。

初めて生で見た宇崎さんの印象は、「かっこいいなー」の一言に尽きます。昔も今も、「男らしいイメージのミュージシャン」の曲にあまり縁のない私ですが、宇崎さんを目の当たりにして、男の魅力というのを感じました。あれで60歳を超えているのですから驚きです。あの若々しくスリムな外見は真似すべくもありまんが、せめて若々しい精神だけでも、見習いたいものだと思いました。



◆エンディング
アンコールの拍手のあと、司会者のアナウンサーが再登場し、すべての歌手がステージへ。山本潤子さんの持ち歌でもある「翼をください」を、客席の皆様もご一緒に歌ってお別れしましょう!という、ものすごく予想どおりの展開。ステージでは、1番を山本さん→イルカさん、2番を亜美さん→裕美さんの順に歌い、サビは全員で歌います。こういう“70年代スタイル”は、微妙に世代がずれているせいか、ちょっと気恥ずかしく感じますが、せっかくなので、一緒に歌いました。何がって、周りのお客さんが恥ずかしそうに小声で歌っているのが一番気恥ずかしい。全員のりのりで大きな声で歌ってくれていたら、私も世代の壁を乗り越えてそのノリに身をまかせるのですが。

拍手が鳴りやまず、今度はイルカさんの「なごり雪」を皆さんご一緒に、ということで、このコンサートの締めとなりました。終演は20時20分。予想をかなり超えたので、帰りの足が大丈夫か、ちょっと焦りました。



宇崎竜童さんがTシャツを4枚購入したという、杜せきのした駅前のジャスコ。かなりデカいです。
091004_14ジャスコ




太田裕美ほか@名取市文化会館2009.10 (その1)

10月4日(日)、宮城県の名取市文化会館で行われた、「オールナイトニッポンコンサート~明日への翼~」に行ってきました。

出演者は登場順に、尾崎亜美、太田裕美、山本潤子、イルカ、宇崎竜童(with横田明紀男)の面々。山本潤子って誰だっけ?と思って、事前にネットで調べたら、「ハイファイセット」の人でした。私より上の世代の人なら、「赤い鳥」を思い浮かべるところでしょうか。44歳の私よりも微妙に上の世代をターゲットとしたコンサートと思われ、おそらく50代の方が一番多かったように思います。

私がわざわざ宮城まで行ったのは、他でもない、太田裕美さんが出演することが一番の理由です。他に、ぎりぎり私の守備範囲(時代的に)に入る、尾崎亜美さんやイルカさんも出演することで、「じゃあ行こうか」と思ったわけです。

091004_01名取チケット
座席はQ列2番で、かなり見づらい席かと思ったのですが、意外とステージが近く、よく見えました。

                    ☆

このコンサートには「なとりりんくうタウンpresents」という冠が付いていました。「なとりりんくうタウン」というのは、名取市の仙台空港アクセス鉄道沿線に新しく作られつつある街のことらしく、名取市文化会館も、その地区にあります。新しく立派な建物でした。
091004_12名取市文化会館

091004_13ポスター

                    ☆

ホールでは、開演前に、70年代の歌がいくつか流れていました。ただ、今日の出演者とは関係のない選曲で、ちょっとばかり違和感。

17:05 開演。「オールナイトニッポン」のテーマ音楽とともに、同番組をネットしているTBC(東北放送)の男性アナウンサーが司会で登場。まずは、出演者全員がステージに現れます。尾崎亜美さんは白のひらひらしたワンピースで可愛い感じ、太田裕美さんは、白のワンピースの上に黒いベストを着て、可愛らしい感じ。両名ともとても50代とは思えません。山本潤子さんは黒のシックな装い。イルカさんはおなじみの姿(ジーンズのオーバーオール)。

太田裕美さんは、司会者から「オールナイトニッポンの思い出は?」と聞かれるも、「埼玉の春日部から上野の学校に通っていたので、朝早く出なくてはならなくて、深夜放送は聞けなかった。でも家が近い友達は聞いていた。」と答えていました。

ここからはそれぞれの歌手のステージ。入れ替わりのときには短いトークをしてつなぎます。

◆尾崎亜美さん
1. マイ・ピュア・レディー
2. ボーイの季節
3. 天使のウィンク
4. オリビアを聞きながら

1曲目の「マイ・ピュア・レディー」は、私が小学生のころ、初めて聞いた尾崎亜美さんの曲。ハスキーで、柔らかいような力強いような歌声が、新鮮に耳に響いたものです。その歌が1曲目から聞けました。あのころと変わらぬ歌声。♪たった今 気付いた ha の♪と聞こえるところが好きです。2番の最初 ♪ダイヤルしようかな ポケットにラッキーコイン ノートに書いた テレフォン・ナンバー♪ という歌詞に時代を感じます。

2曲目と3曲目はご存知、松田聖子さんに提供した曲。「天使のウィンク」と比べて「ボーイの季節」は印象が薄いなと前々から思っていたのですが、聖子さんが結婚して、テレビに出なくなった頃の歌とのこと。

キーボードからピアノの前に移動し、最後は鉄板ともいえる「オリビアを聞きながら」。いい曲です。

ちなみに、ギターはご主人の小原礼氏。冒頭、亜美さんが小原氏に「今紹介する?あとにする?今する?」と聞いているやりとりが、微笑ましく感じられました。結局、その場で紹介していました。

◆太田裕美さん
1. 雨だれ
2. 赤いハイヒール
3. 初恋
4. 木綿のハンカチーフ

1曲目は「私の大切なデビュー曲です」と紹介。この曲も、私は小学生のときに聞き、心にしみる歌だなぁなどと、今から思うと生意気なことを思っていました。2曲目の「赤いハイヒール」は、大ヒット曲「木綿のハンカチーフ」のすぐ後の曲だったせいか、あるいは、しっとり→ポップ→しっとり→ポップという曲調の展開に馴染めなかったせいか、当時は今一つピンと来ませんでした。が、今改めて聞くと、いい曲だなと思います。

3曲目の「初恋」というのは今年リリースされた曲で、同窓会で初恋の人に久しぶりに会った女性の心情を歌った曲だそうです。この曲に入る前のMCで、自分は女子高だったので、そういったときめきのようなものは同窓会にはないけれど、という話をして、「女性はあまり変わらない。男性はかなり変わる。」と言っていました。そうですね・・・人にもよりますが、私の最近の経験から見ても、確かにそういう傾向はあるように思います。

ピアノから離れてステージに立ち、少し長めのMCをしたあと、「木綿のハンカチーフ」で締め。今回は、アコースティックギター1本の伴奏でしたが、会場の手拍子もあって盛り上がりました。

そういえば、このまえ、「ミュージックステーション・スペシャル」で「新・国民的名曲」というのをやってました。もし私が「国民的名曲は?」と問われたら、迷わず「木綿のハンカチーフ」と答えるでしょう。(「裕美さんの曲の中で一番好きなのは?」と聞かれたら、「九月の雨」と答えますが。)

MCでは、「こち亀」作者の秋本治氏が裕美さんのファンで、初期のころの「こち亀」に、「太田裕美」が歌手として登場するという話を披露。彼女の2人の息子さんが小学生のころ、「こち亀」を読んでいて、「お母さんが出てた!」とびっくりしたという。息子さんにとっては、生まれた時から母親が歌手なので、特に何とも思わないのだけれども、このときばかりは「お母さんすごい」と思ったとのこと。ちなみに、2人の息子さんはもう20歳と18歳になったのだそうです。

彼女がヒット曲を次々と飛ばしていたあの頃、まさか、54歳になっても変わらずにいてくれるとは、予想だにしませんでした。いや、もちろん変わっているはずですし、実際には年齢相応の部分もあるのでしょうが、なんというか、彼女の体全体から発せられているものが、20歳そこそこの頃から変わっていないのです。そこに、単なる「懐かしさ」だけじゃない彼女の魅力を感じます。そんなことを思いながら聞いていました。



(その2) へ続く。




上野まな - Feeling
上野まな - My Silly Girls
プロフィール

こばあつ

Author:こばあつ
札幌市出身、埼玉県南部在住。美術大学で英語を教えています。
◆専門◆音声学(主に英語の音声教育、発音表記など)。広くことばやことばの音に関する楽しい話が好きです。
◆趣味◆
【旅行】鉄道旅行と食べ歩き。
【うたを聞くこと】<好きな歌手>上野まな、Perfume、辛島美登里、一青窈、いきものがかり、福原美穂、RYTHEM、太田裕美、溝渕文。<気になる歌手>花菜、山崎葵。ちなみに合唱経験者です。初期の木下牧子作品は思い出深く好きです。
【その他】<好きな女優>上野樹里、宮崎あおい、臼田あさ美、市川実日子、笹峯愛、深津絵里、石原さとみ、松本まりか、ほか

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