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気になることば 「元気をもらう」

「気になることば」というと、「間違ったことば」の婉曲表現に見えるかもしれませんが、ここでは文字通り「私が個人的に気になることば」という意味です。「正しいか間違っているか」という判断をするわけではありません。

                    ☆

さて、サッカー女子「なでしこジャパン」のワールドカップ優勝であちこちから聞こえてきたのが、「元気をもらった」という言葉。近年、スポーツ選手が活躍すると、この言葉をよく聞くようになりました。また、東日本大震災の被災地をミュージシャンが訪問したときなども被災者の方が「元気をもらいました」と言っているのをよく聞きます。

この表現に私は少し違和感があるのですが、まったく違和感を覚えない人もいるようです。

私のいい加減な記憶では、平成に入るまではこういう表現はなく、「元気づけられた」とか「おかげで元気になった」と言っていたと思いますが、ツイッターのタイムラインの中からこんな記事へのリンクを見つけました。

デイリーヨミウリ記者のコレって英語で?「元気をもらう」 : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

記事の中に「英語では元気を「もらう」という表現はしません。」とありますが、日本語でもつい20年くらい前はそんな表現はしませんでした。この記事で興味深かったのは次の記述。

「読売新聞校閲部によると、本紙では、特に発言の引用や投稿欄などで2001年ごろから頻出するようになったとのこと。」

新聞で2001年ごろから頻出ということは、話し言葉としてはもう少し前から存在していた可能性がありますね。この記事ではこの表現が「確かにつつましやかな良い言葉ですね。」などと好意的に紹介されており、私の感じる「少々の違和感」とは隔たりがあります。

                    ☆

この表現に違和感もしくは不快感を抱く人からは「『元気』はあげたりもらったりするものではない」という意見を聞くことがあります。にもかかわらず短期間のうちに爆発的に広がったのは、何らかの理由があるのだと思います。

さらに最近ではスポーツ選手やミュージシャンなどが「被災地の皆さんに元気を与えることができたら」のように「元気を与える」という表現を使うのも耳にするようになりました。私の個人的な感覚では、「元気を与える」には「元気をもらう」よりもさらに強い違和感を覚えます。

                    ☆

先日の昼下がり、NHK総合テレビを見ていたら、「気になることば」というコーナーが始まり「ことばおじさん」こと梅津正樹アナウンサーが登場しました。そして、サッカー女子ワールドカップの決勝戦のVTRが流れたのでてっきりこの「元気をもらう」という表現でも扱うのかと思っていたら、そうではなく「なでしこ」という言葉についてでした。

その中で梅津アナウンサーはさらっとこう言ったのです。「いやあ、私たち、元気をもらいましたね。」 どうやらこの表現は「ことばおじさん」も無意識に使うほど、定着した表現になってきていると言えそうですね。




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気になることば 「アウトロ」

月曜日、アクセス状況をみると、見慣れないホストからのアクセスが結構あり、たどってみると、「Perfume」で検索していらした方々だということが分かりました。改めて、Perfume人気を実感した次第です。(せっかくいらしても、得する情報もないので申し訳ないのですが。)

                   ☆

さて、今回の「気になることば」は「アウトロ」。

恥ずかしながら、「アウトロ」という言葉を、最近まで知りませんでした。使われている文脈から、どうやら、「イントロ」と対をなす語で、ポップスの楽曲の、最後の歌詞がない部分を指すらしいということはわかりました。

で、さらに恥ずかしながら、この「アウトロ」、てっきり和製英語だと思っていました。「イン」の反対だから「アウト」かよ!と。・・・が、しかし! outro というれっきとした英語でした。そもそも「イントロ」も、勝手に日本人が縮めたものだと思っていたら、英語ですでに introduction > intro のように縮まっていたのでした。知らないというのは恐ろしい。

これだから、ことばを教える人間は、謙虚じゃなくちゃいけません。

勝手に思い込まずに、とりあえずWikipediaでもいいから、ちゃんと見てみるものですね。

                    ☆

無理やり、Perfumeネタに絡めれば・・・

今年の2月、帰省した時に、HBCテレビの「Hanaテレビ」という生活情報番組をなんとなく見てました。その中で、CMに行くジングルに、Perfumeの「love the world」のアウトロが使われました。こういうことはよくあるので、ちょっと「おっ」と思っただけでしたが、CM明けの話題が、「森の中の、アカゲラのあーちゃん」。こりゃ、スタッフにファンがいると睨みました。

レポーターが、平板アクセントで「あーちゃん」と言っているのを、スタジオの女性司会者が、「あ」にアクセントを置いて、「あーちゃん、ですよね」としつこく食い下がっているのを見て、この司会者ももしや?なんて思ったのでした。




気になることば 「アンコール」

大学で英語を専攻する人の動機にもいろいろあります。洋楽が好きだった、外国映画が好きだった、英語を読むのが好きだった、アメリカにあこがれていた、等々、いろいろありますが、私の場合は、子供のころから「ことば」に興味があったのが大きな理由です。そして、今でも、ことばに関するいろんなことが気になってしょうがありません。

こういう仕事をしているのですから、気になることは徹底的に調べて解決するのがあるべき姿なのでしょうが、たいていは、気になったまま心の中に放っておきます。あるとき、ふっと思い立って調べたりするなんてこともあります。

一方、「これは誤用だよなあ」という「気になる」も結構あります。ただ、私のスタンスとしては、「誤用である、けしからん!!」などと嘆くつもりはなく、「どうしてそういう誤用が生まれるのだろう?」ということにむしろ興味があります。



そんな「気になることば」の第1回は、「アンコール」。

コンサートなどで、本編が終わったあとに、拍手などに応えて再び演者が登場して演奏する、あのアンコールです。語源はフランス語のencore。無理してカタカナで書くと「アンコーホ」のように聞こえます。英語のagainに相当する「再び」という意味の単語です。

最近、ポップス系の歌手のライブを、実際に足を運んで見たり、テレビで見たりしていると、アンコールを求める拍手に応じて舞台に再登場した歌手が

  「アンコールありがとうございます!」

と言うことがよくあるのです。

日本語の「アンコール」は、上に書いたように、再登場して演奏することを指すわけですから、「アンコールありがとう!」と言うのは客の方であって、演者の方ではないはずです。

たぶん、「アンコールありがとうございます!」というのは、「再登場を求めてくれてありがとう!」という意図で言われているのだと思います。つまり、「アンコール=再登場を求める拍手など」という意味になっているのです。

ここからは推測ですが、「アンコール」が、英語のcall(呼ぶ)からの類推で、「再登場を求めて呼ぶこと」という風に解釈されてしまっているのかもしれません。




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プロフィール

こばあつ

Author:こばあつ
札幌市出身、埼玉県南部在住。美術大学で英語を教えています。
◆専門◆音声学(主に英語の音声教育、発音表記など)。広くことばやことばの音に関する楽しい話が好きです。
◆趣味◆
【旅行】鉄道旅行と食べ歩き。
【うたを聞くこと】<好きな歌手>上野まな、Perfume、辛島美登里、一青窈、いきものがかり、福原美穂、RYTHEM、太田裕美、溝渕文。<気になる歌手>花菜、山崎葵。ちなみに合唱経験者です。初期の木下牧子作品は思い出深く好きです。
【その他】<好きな女優>上野樹里、宮崎あおい、臼田あさ美、市川実日子、笹峯愛、深津絵里、石原さとみ、松本まりか、ほか

★アメブロで「こばあつの雑記帳(別館)」やってます。
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