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一青窈@須坂市文化会館メセナホール 2010.10.19

昨年(2010年)10月19日(火)、長野県須坂市にある須坂市文化会館メセナホールで行われた「一青窈 Tour 2010 『おかわりありませんか』」に行ってきました。

実はこのコンサートツアー、8月下旬に行われたZepp Sapporoでのチケットを早くから入手していたのですが、都合で帰札そのものを取りやめざるを得なくなり、泣く泣く断念したのでした。(Zepp Sapporo×一青窈、という組み合わせにも興味があったのですが・・・。)

いっぽう、埼玉と千葉でのコンサートはすでに終了もしくはsold outで、最終日の東京公演はもともと日程的に行けない・・・それでも行きたい、ということで日程や距離を勘案し、学園祭休み中で、長野新幹線+私鉄で行ける須坂に行くことになったわけです。せっかくなので、近隣の湯田中温泉での宿泊を含む2泊3日の旅を組み合わせることにしました。

須坂までの道中は、私鉄の長野電鉄乗車など面白いこともいろいろとありましたが、それは旅行記として別記事でアップすることにして、以下では、最寄りの須坂駅到着からをレポートします。

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須坂駅前でタクシーに乗り、「文化会館までお願いします」と言ったら「メセナホールですね?」と確認されました。地元では「メセナホール」の方が通りが良いようです。会場に着くと、駅前の雰囲気とは似ても似つかない(と言っては失礼ですが)立派なホールでした。
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それでいて、中に入ると、コーヒーとカップケーキを売るワゴンのそばで、テーブルを出して長野の味「おやき」を売っているではありませんか。すでに開場は始まっていましたが、これは腹ごしらえに食べねば!というわけで、「丸茄子」と「おから」のおやきを1個ずつ買い、ロビーで食べました。
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                    ☆

大ホールの入口を入ると、CDやコンサートグッズを売っていましたが、今回は購入を見送りました(どうもPerfumeのときの癖で、“基本買う”みたいなスタンスになっているのがやばい)。座席は2階席の最前列、下手側。まあ、ぎりぎりで来ることを決断してとったので仕方ありません。

開演予定を5分過ぎた18時35分に客電が落ち、コンサート開始。ステージの暗がりの中でバックの3人が登場、演奏が始まり窈さんが登場。まだ何の曲かはわかりません。

と思ったら、1曲目は私の大好きな《つないで手》ではありませんか。あまりにも早すぎて、気持ちがなかなか追いついていけませんでした。2曲目《影踏み》、3曲目《栞》という定番の曲が続き、1回目のMCへ。

「今年『花蓮街』というアルバムを出し、ツアーを行ったのだけれど、もっといろいろな所に行きたいということで、小編成(ピアノ、ドラム、ギター)のコンサートを組むことにした。」と窈さん。「おかわりありませんか」というタイトルには、「元気ですか」という意味と、「ライブもういっちょいかが」という2つの意味をかけているとのこと。

今日は新幹線で来て、須坂に入ってから時間があったので「臥竜(がりゅう)公園」にある動物園に行ったとのこと。何と入場料が200円で(会場から笑い)こんなに安くてやっていけるのだろうかと心配になったとのことでした。入ると遊園地みたいなエリアがあって、先に進んでいくと山羊が段々になったところの上の方にいて、見下ろされて「メ~」と鳴かれたり、何故か犬がおりの中にいて、「え?犬?」と思ったことなどを話していました。

テレビ番組(「行列のできる法律相談所」)の「カンボジアに小学校を贈ろう」という企画でカンボジアに行った時の話を。子供たちと一緒にアンコールワットへ行ったら、ブーゲンビリアの花に向かって子供たちがうわっと一斉に走り出し、何事だろうと思ったら、子供たちは花を初めて見たという。いつも色とりどりの絵を描いているのに。「子育てっていうのはこういうことなのかもしれないと思うんですが、こういう“初めて”の場面に立ち会えるのは幸せなことだと思いました。」

このMCに続けて4曲目はその企画のテーマ曲でもある《はじめて》が歌われました。5曲目の《翡翠》を歌った所で再びMC。

このタイミングだったでしょうか、「花蓮街」ツアーでも使われた「スナック窈」の看板がステージに登場したのは。窈さんは、お父さんが台湾人でお母さんが日本人だったので、両親が各地を移動することが多く、子供のころはよく埼玉のおばさんの家に預けられていたそうです。そこでおじさんがよくスナックから気持ちよさそうに帰って来るという話をしたところで、スナックの女の子のような扮装をした女性がバンドメンバーと窈さんにコップを渡して行きます。一口飲んで「お茶」と口走る窈さん(まあ、そりゃそうでしょうね)。

ここからいわゆる“昭和歌謡”が3曲歌われました。窈さん自身、昨年後半から、新歌謡=進化窈というキャッチフレーズで、歌謡曲路線への転換を図っていますが、子供のころから、ピンクレディーを歌ったりして、歌謡曲は大好きだったとのこと。

6曲目は、ちあきなおみの名曲《喝采》を。この曲は、ちあきなおみの声のイメージと表裏一体となっているので、他の人が歌うと相当な違和感をぬぐうことができませんが、窈さんの声だとなおさらその違和感が増幅します。でも、これはこれでいいのかな、窈さんの挑戦と考えればいいのかな、なんてことを思いました。

MC。「歌謡曲って何なんだろう、と思っていて、ある時、番組でご一緒した谷村新司さんに聞いてみたら『日本人のソウルだよ』と言われて、なるほどと思ったんですね。いろいろな感情を持つひだひだが心の中にあって、そのひだひだに寄り添うようにしてあるのが歌謡曲なのかな、って。私にとって歌謡曲と言えば阿久悠さんなんですが、これから歌う《思秋期》という歌は、何がすごいかというとタイトルは歌の中に出てこないのに18歳のその情景がありありと思い浮かんでくるんです。」

7曲目《思秋期》

MC。窈さんが、さきほどの動物園の話のつながりで、バックバンドのメンバーに好きな動物を尋ねます。ピアノの女性:実際に見たことはないが崖の上に立っているライオン、雌でも存在感がある。ドラムの男性:ウサギを飼っている。ウサギの話を始めると2時間ぐらい経ってしまう、等々。

続いて歌うのは、服部良一氏の生誕100周年記念のトリビュートアルバムに参加した時に歌った曲。かつての世界に誇るキャピタル東京がそこにある。

8曲目《東京の屋根の下》

今年出したアルバム「花蓮街」は、新歌謡=進化窈というプロジェクトの一環だったのだが、自分が歌謡曲の詞をちゃんと書けているのかということを考えさせられた。その中から3曲。

9曲目《凧あげ》、10曲目《上の空》、11曲目《Final Call》。《凧あげ》は情感的なところが、《上の空》はちょっと投げやりな感じが、《Final Call》は空間に広がる感じが、それぞれ魅力的などれも一青窈ならではの曲だと思います。

MC(今日はMCが小刻みに挟まれます)。このまえ表参道の裏道で友人と流しそうめんをしたことを窈さんが話し始めました。通りかかった女性から声をかけられたので、「一緒にどうぞ」と誘ったのだが、その女性はしきりに窈さんのことを、「小さいですね、顔も小さくて、かわいらしくて」とほめていたのだとか。が、たびたび「小粒ですね」と言われ、家に帰ってからも何かもやもやすると思っていたら、床についてはっと気が付いた。あの女性は「小柄」と言いたかったのではないかと。・・・そんな話をしたらマシコタツロウ氏が曲を作ってくれたのだそうです。そうして出来上がった《小粒》という歌を12曲目として披露(ちゃんと公演後に貼り出されたセットリストにも書いてありました(笑))。今話したエピソードをそのまま散文的に詞にした歌。こういう準即興的なノリは楽しいですね。

13曲目は私が知らなかった《ホチKiss》という歌(公演後の掲示で知りました)。あとからネットで検索したらシングル「かざぐるま」のカップリング曲でした。この曲のときに、客席前方に係員が配置されているのに気付き、さらにステージから客席に降りる階段が設置されていることに気付き、あれ?と思ったら、窈さんが上手の階段から1階客席に降りて来るではありませんか。私は2階席なので残念な思いをしながらも、近づいてきたときにこちらにも手を振ってくれたので、前のめりになって手を振り返しました。窈さんは、歌いながら1階前方の客席をぐるっと一周して下手側の階段からステージに戻りました。

14曲目は《冬めく》。夏のコンサートでは季節外れ感を否めなかったこの曲も、この時期になると違和感がなくなります。そして15曲目は満を持して《もらい泣き》、盛り上がりました。

MC。「そろそろ『スナック窈』も閉店の時間が近づいてきました。」

16曲目《さよならありがと》のあと、最後(17曲目)に歌う《ハナミズキ》について、「9.11のとき、何が起こっているのかまるでわからずにいたら、ニューヨークにいた友達から逐一状況を知らせるメールが入ってきた。そのときに、その友達と友達の好きな人が100年続きますようにと願った。」とコメント。

本編終了20:25。

                    ☆

アンコールの拍手に応え、窈さんとピアノの女性が登場。グッズ紹介が始まりました。(ピアノの女性ですが、紺野紗衣さんというそうです。たまたまブログを見つけました。)

まずは、「スナック窈」にまつわるストーリーが書かれた手ぬぐいを紹介。それを紹介しているとドラムとギターの男性2人が現れ、「のりめんたい」が紹介されました。窈さんがのりと明太子が大好物ということでそれを合体させた商品とのこと。窈さん「試食ターイム!」ということで、ドラムの人がのりめんたいをもって客席に降り、手を挙げた人に試食してもらいます。窈さんもそれに合流し、1人のお客さん(女性)に感想を求め「おいしいです。」窈さん「おいしいですいただきました!」(会場笑)。ステージに戻り、ドラムの男性が着たグッズの胸ポケット付きTシャツを紹介、「のりめんたいも入ります!」ということで「のりめんたい」の瓶を胸ポケットに詰め込みました(会場笑)。

窈さん「よくアンケートに『どこで詞を書きますか』という質問が書かれるんですが、今日はそれに答えます。家で書きます(笑)。」特に、実家の縁側に座って庭に向かっているときに詞が浮かぶことが多いとか。庭には石が3つあってそれは父が置いたもの。子供のときは何がいいのか分からなかったが、大人になって見ると、季節が移ろいゆく中、変わらずにあるい3つの石を見ると落ち着く。そんな思いで作った、デビュー曲のカップリング曲とのことで、アンコール1曲目は《アリガ十々》

 忍ぶ石が庭に三つ
 なんとなく眺めていたら
 変わらぬものがあるのに気づく

という歌詞があるのですが、先ほどのエピソードのあとに聴くといつも聴くときよりも情景が鮮やかに思い浮かびます。この曲は早くにご両親を亡くしている窈さんの、ご両親への深い愛情が感じられて、決して泣かせソングではないのですが、心に沁みる一曲です。

そしてアンコール2曲目、最後の曲は《うんと幸せ》。あまり派手さはない曲ですが、今の一青窈を知るにはこの曲を聴くのが一番ではないかという気がします。愛する人が当たり前のように隣にいることの幸せを歌ったこの曲、最後はこんな風に締めくくられます。

 あなたがうんと歳とって
 あたしはうんとしわくちゃで
 2人の日がどんどん刻まれて
 フィナーレが近づく

 木の葉のようにさらわれて
 ばらばらに落ちていっても
 同じ土に還るまでのすべて
 それを「幸せ」という

 うんと幸せな日々よ

自分がどれほど幸せかを改めて思い出させてくれる歌です。

終演は20:45頃だったでしょうか。2時間ちょっとのコンサートでした。この日は、客層は結構幅広かったのですが、私と同年代と思われる人が多く、妙な安心感(?)がありました。

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プロフィール

こばあつ

Author:こばあつ
札幌市出身、埼玉県南部在住。美術大学で英語を教えています。
◆専門◆音声学(主に英語の音声教育、発音表記など)。広くことばやことばの音に関する楽しい話が好きです。
◆趣味◆
【旅行】鉄道旅行と食べ歩き。
【うたを聞くこと】<好きな歌手>上野まな、Perfume、辛島美登里、一青窈、いきものがかり、福原美穂、RYTHEM、太田裕美、溝渕文。<気になる歌手>花菜、山崎葵。ちなみに合唱経験者です。初期の木下牧子作品は思い出深く好きです。
【その他】<好きな女優>上野樹里、宮崎あおい、臼田あさ美、市川実日子、笹峯愛、深津絵里、石原さとみ、松本まりか、ほか

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